おとこのこ

□サクラサク
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並木通りを過ぎた校門の奥、ひらひらと舞う桜の中、それはそこに在った。
薄紅色の桜とは、対照的な闇の様な深い漆黒を纏った人。そんな印象の人物でありながら、桜の中に佇むその姿に違和感はなく、寧ろ一枚の絵の様な美しさだった。まだその頃、入学直後だった俺は不覚にも見惚れていた。
それが恐怖の代名詞とも言われる並盛最強の不良雲雀恭弥とも知らずに…




それは気の迷いだったのかもしれない…
それは某大型電気屋のゲーム売り場の一角、パッケージに写っていた人物があの人に似ていて…きずいたら足はレジに向かっていた。


闇の様な深い漆黒を纏った人は俺なんかが到底たどり着く事の出来ない高見にいた。
 

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