頂き物and贈り物小説

□2222キリ番小説 夕依様へ
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そして、オーディション当日


美「ふあぁ!可愛い子ばっか!!」

美奈子は会場につき、他の子達と一緒に衣装に着替えたりしていた


そんな中、オーディションは始まった


「それではまず、ダンスをしてもらいます。それから、一人一人歌ってもらい、その後、合同で質問という流れでいきます」


「「「「「よろしくお願いします」」」」」


美奈子の他に、四人ライバルがいた



そして、ダンスをし、一人一人歌を歌っていった


次は、質問とのことで、五人は並んでステージに立つ





その時


扉が開き、一人の人が入ってきた


「遅れてすみません。撮影が押しまして」


息をきらして夜天が入ってきた


美『うそ!夜天くん、審査員だったの??』


夜天の登場に美奈子他四人は歓声をあげる


キャーーー






夜天はステージは見ずに、自分の席に座った


「今から質問タイムだから。ダンスと歌とやってもらって、今のとこ、3番の子と5番の子がいい感じだと話してたとこだよ。夜天くんは、後からビデオ見て意見を聞かせて」


夜天は隣の音楽プロデューサーに話かけられる

夜「わかりました」


そして、パラパラっと資料をめくると、三番と書かれたとこに……







夜『美奈?!』




驚いてステージを見ると、美奈子が笑顔で夜天の方を見ていた

しかし、夜天は一気に不機嫌になり………


美『ん?なんで、不機嫌になるの??』







そんな中、質問が進み


美奈子の番になった


「愛野美奈子さん。ここに、あなたは小さい頃からの夢だと書いてありますが、実際デビューできたら、どんなアイドルに成りたいと思いますか?」



美「私は、見てくれるみんなが、幸せになれるような、笑顔になれるようなアイドルに成りたいと思います」



そして、いくつか受け答えをした


いままでの候補者には質問をしていた夜天は美奈子には一つも質問していなかった



「フフッ。元気ですね! そう、先ほど歌った歌はかなりのラブソングでしたが、彼氏はいるのかな?」



美「彼氏は……います。」



「もし、デビューできたら、滅多にあえなくなるけど平気?」


美「彼も応援してくれてますから。大丈夫です。」


「そっか。想像以上に忙しいと思うから、彼の理解がないと、難しいよ。」


美「はい。彼もわかってますから。」


そう言って、夜天を見る美奈子


夜天は相変わらず、ぶすっとしており


夜「その彼、応援してるって言ってたけど、今回のオーディションの事は言ってあるの?」


やっと、口を開いたかと思えば、この言葉


美「はっ? あっ、いえ、彼には言ってますけど?」


美『夜天くんは、何言ってるの?昨日言ったじゃない!』




夜「ほんとは、黙ってきたんじゃないの?これに受かりたいがために、彼は理解があるとか、応援してくれてるとか言って」


夜天の言葉の途中で、美奈子は切れた

美「なんで、夜天くんが、そんな事言うのよ?訳わかんない!!」



美奈子は強い口調で言ってしまった



夜「はっ?それ、本気でいってんの?いつ、このオーディション受けるって言ったのさ?!」


美「はっ?昨日電話で言ったじゃない!」


夜「いや、言ってなかった!!」


美「言いました!?もしかして、夜天くん、聞いてなかったの??」



夜「聞いてたよ。昨日は…あっ……」


夜天は昨日の電話の途中、意識が飛んでいたのを思い出した・・・

夜『やっば・・・。あの時かな?!』


美「やっぱり、聞いてなかったんだ!!大体、」


そう美奈子が言いかけたところで


「愛野さん!!」


話を止められた


声がした方を見ると、怒りをあらわにした大気が立っていた

大「何、こんなとこで、喧嘩してるのですか?貴方達は!!!ここはどこですか!!」


大気は夜天と美奈子を睨みつけた


大「夜天!貴方はプロでしょ!なら、仕事に私情は挟まない!!きちんと仕事をして下さい」


夜「だって…」

大「だってじゃ、ありません!!」


クスッ


笑い声が聞こえ、そちらを向くと、美奈子が笑っていた


大「愛野さん!夜天の事笑えませんよ!貴方もこの世界を目指すなら、感情をもうちょっとコントロールして下さい。それから、貴方は今回は諦めて下さい」

美「え〜〜!!なんで!せっかく最終まできたのに……」


大「周りを見なさい!貴方は、みなさんに迷惑をかけたのですよ!」


大気の言葉に美奈子は周りに目を向ける


みんな、目が点になっていた


美「あちゃー………」


大「わかりましたね。では、愛野さんは私とここを出ますよ!」


大気はそう言うと、夜天の隣に座っていた音楽プロデューサーに声をかけた


大「プロデューサー申し訳ありません。ほんと、夜天とあの愛野が御迷惑をおかけしました。」

「ハハッ。いや〜おどろいたよ。あの子、夜天くんの彼女だったんだ。あの子、次は、多分受かるよ(笑)ほら、オーラがあるからね。まぁ、そうなれば、大気くんの苦労はまた増えるかな。アハハハハ」


大気はその言葉にため息をつく
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