ひがんばな

□君は露点の涙を流す
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連れてこられたのは知らない場所。暗い中、数人の奴に手足を押さえられ、服を破かれ屈辱的な姿にさせられた。ぐいと財前に髪を引っ張られ涙目になる。

「いいザマやクズ。これからたっぷり犯したるさかい、気絶すんなよ?」

感じたくないのに、体は与えられる快感に反応し熱を帯びていく。それに気づいた財前はニヤリて笑い、まだ慣らしてもないソコに躊躇なく自身を突き入れた。瞬間、激痛が体を駆け巡る。慣らしてないナカを自身が擦れるたびに激痛が走って涙が止まらない。

「…いっ…やぁ、抜い…てっ……」

「そないなこと言うとっても内心は気持ちいいんやろ?淫乱。」

痛い痛い痛い痛い痛い。声には出さない悲鳴は機械的に押し寄せる快感に打ち消されていく。嫌だ。感じたくないのに。

「えらい感じとるなぁ」

「…ちがっ…違う!」

「嘘吐きは泥棒の始まりやで?」

容赦なく突き上げられ、奥を突かれるたびに聞きたくもない自分の声が耳に入ってくる。ガツガツ突き上げられていると、ある一点を突かれた瞬間に強烈な快感が襲ってきた。さっきとは違うナカの反応にアイツが気づかないわけがなく、財前はそこだけを執拗に狙いに突き上げる。

「やぁ、あっぁ…あァ!!」

「体は正直やなぁ。お前も早う認めや。自分が淫乱で最低なクズやて。」

「止め、てっ…もう…!!」

「ん?イきそうなんか?イけやクズ…!!」

「あっ、アァァッ…!!」

奥を突かれたと同じくらいに、自身から白濁がお腹に飛び散る。その後、ナカが熱くなる。ブルリと体が震え、ナカから財前自身が抜かれた。終わった。そう思えたのは、ほんの一瞬で再び胃が押し上げられるような圧迫感が襲ってくる。

「まだまだ終わらへんでクズ。コイツらが自分のやらしい姿見て興奮したんやと。」

「い、嫌やだ…もういいだろ?!」

「自分が興奮させたんやさかい、落し前つけや。ほな、全員の相手よろしゅう。」

残酷な言葉が、無数の手が俺を蝕んでいく。誰か、助けて。誰か、誰か、誰か。



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