□【月に最後のキス】
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「んっ」

「気持ちいいですか?…紅御史」
「こっちももっと気持ち良くしてくださいよ」

「んっ、ぅん…」


なんでこんなことになったのか…


「はぁっ、んん、くちゅ!」

「くっ、もうダメ、でるっ」

「かっ、んんっ、ゴクン」

口内に放出された臭い液体を嚥下する。
飲み込み切れなかった液体が顎を伝って滴り落ちるがもう気にならない。

どうせ身体全体が白濁とした液体で汚れているのだから。


「じゃあ、次は俺のそのちっちゃいお口で扱いてよ」

先程まで奉仕していた男が一歩下がると、また新しい男が高ぶったソレを突出して近付いてくる。


「こっちももうっ、イクっ」

「んあっうー」

体内で中出しされる。けれどももう気にならない。気にするにはもうとうに限度を超えているのだから。

秀麗は、秘部からトロリと白濁液を溢れさせ、顔や髪、身体の至る所を白く汚れさせた身体のまま、

新しく近付いてきた男ににこりと微笑んだ。


どうせ身体などまた汚すのだから気にならない。




ことの始まりは、一人の男に告白されたことだった。
名前もよく知らない、ただの顔見知り程度の文官である。

もちろん丁重に断ったが、男は秀麗の、不特定多数の男女関係…というか身体関係について尋ねてきた。

別に自分から迫っていって得た交遊関係では無かったが、見られていたとしては決まりが悪い。


「身体の相手が誰でもいいなら、最初で最後でも良いから…」

そう言われてしまったので口封じ代わりに、一度だけ関係を持つことになった。


「ふぅん、誰でもいいってんなら俺もヤりてーよ。」

「オレもオレもー」

とどこからともなく野次馬(隠れて見ていたらしい)達がわらわらとでてきて、秀麗はたった一度だが、たくさんの人数を相手にしなければならなくなった。



****

「次は、オレ前いれてー」
「後ろ開いてるみたいだし、オレつかうねー」

「ンふふぅ、やぁっ」

次々と男達は勝手をほざき、口で奉仕中の秀麗の中に入ってくる。

「ん〜もうゆるゆるじゃん。…もう一本ぐらい入るんじゃねー?」

「あっ、ならオレ入れる〜」


ズブズブと前に二本目が挿入される。


その衝撃に堪えていると、頭を掴まれて上下に揺さぶられる。
喉にズコズコと出し入れされ吐き気を覚えるがそれは許されない。

しっかりと突っ込まれているソレは出し入れすればするほど質量を増していくのだから。


秀麗の回りでは、順番待ちの男達が、秀麗の痴態をおかずにシコシコと自分の高ぶりを扱いている。
ピタピタと頬に当たるソレを意識しないようにして、口の中に意識を戻そうとするが、横のソレの限界によって顔に白濁液がかかった。

口の中のソレも、続くように白濁液を吐き出し口からズルリと取り出された。


「んっ、あっ、あっ、あっー」

口が自由になったとたん激しくなる後ろからの不規則な動き。
前に二本、後ろから一本生やしたその身体は、ビクリと跳ねるとイッた。


ヒクヒクと搾り取るような動きに、耐えられなくなった三人は同時にイク。
するとイッたばかりであるはずの秀麗の身体が再び跳ねた。


ズルリと中のものがそれぞれ外にでていく。



そろそろ、終わるか…


そう縋る想いで周りを見渡した秀麗は愕然とする。


「次は俺」
「オレもっ」
「じゃあ…」



おびただしい男の数。
それはとどまることを知らなく次々と増えていく。


突っ込まれて揺さぶられて吐き出されて抜かれて…


この単調かつ複雑な行為の最初で最後が終了するのはこの三日後のことであった。


End

【後書き】

ホントに秀麗はみんなから愛されているのか?謎です。

今回のお相手はマジでどのキャラでもありません。
秀麗の設定としては、『御史台のお勉強』の後って感じ。

なんか秀麗かわいそーになってきた。


これもフリーなのですが、お持ち帰りしたい方は一言言ってくださると幸いです。

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