少年陰陽師(短編)
□流れ星と約束の人
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流れ星とともに出会った人は約束の人。
再び貴方と出会うために星は流れる。
そうだよね…紅蓮
今年は数十年に一度流れる流星群が見れる日だった。
俺はそれが楽しみで朝から浮かれていた。
「昌浩ったら少し浮かれすぎじゃないかしら?」
幼馴染みの彰子が俺のあまりの浮かれっぷりに苦笑いを浮かべながらそう言った。
「ずっと楽しみにしてたんだから仕方ないだろ」
少し不貞腐れながら返事をすれば今度はくすくすと笑われた。
「そうね。もしかしたら会えるかもしれないものね」
「あ、彰子!?」
慌てながら名前を呼べば俺の反応がツボに入ったらしくますます笑っていた。
「笑いすぎ」
恨めしげに呟けば「ごめんなさい」と謝るがまだ笑っている。
でも笑いが止まらない彰子を見てると自分がどれだけこの日を待っていたのかを知らされて恥ずかしくなった。
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