財前連載夢
□君と委員会と本
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5月に入った。
緑が濃くなっている。
財前君と、少しずつだけど、話せるようになってきている。
「まい、次委員会決めやけど‥あんた委員会どないするん?」
『ん-、図書委員かなぁ。本好きだし小学校でもやってたし‥アリスは?』
「美化委員に決まっとるやろ〜!精市君とおそろいがえぇも-ん!」 バシバシバシッ
『痛いし五月蝿いんですけど-?』
「ん?なぁにまいちゃん?」
『ざ、財前君っ。えと、財前君は何の委員会入るの?』
まいは逃げながら財前に話かける。
「は-‥?委員会?」
『ぅんっ』
チラリ、と委員会の名前が書いてある黒板をみると、すぐに目を逸らした
「入らん」
『そ、そっか!だってアリス!』
「だからな キ-ンコ-ンカ-ンゴォォォォオ-ンッ チッ‥」
四天宝寺中独自のチャイムに助けられた
『は-‥』
そして、委員会決めが始まった。
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