誠「あの……隆也さん。真壁さんが出した新しい鍵のヒント、なんだけど……さ。お嬢さんが、……難しい、って」
隆「ん?たしか、執事の仕事がどうとか……。でも、真壁さんがオレに話してくれたコトだろ。そんなに難しかったか?」
瞬「答えを打ち込んでも、鍵が開かないみたいなんです。真壁さんのことだから、鍵穴間違えたりしてないとはおもうんだけど、……おかしいなあ」
直「……おい、お前たち。さっきから真壁真壁と、何の話だ。……言いたいことがあるなら直接聞いてやる。話してみろ」
隆「!!……ま、真壁さん。ええと、……実はですね、お嬢さんが、新しい鍵に回答しても開かないっておっしゃるんですよ」
直「……まさか、そのまんま漢字で打っているんじゃないだろうな」
誠「え……違うんすか……?」
直「……はー(ため息)、まあ、しかたがない。向こうからちょうどよく平和そうなやつが歩いてくるから、連れてくる。待ってろ」
久「ちょっ、……ちょっと待てって!いきなり引っぱってあぶないだろ。……なんだよ、真壁」
直「中岡、これは何だ」
久「何って……電池だけど」
直「正解。乾電池だ。じゃあ俺の誕生石は」
久「真壁はアメジストだろ」
直「お前……即答だな(照)。正解。アメシストだ。じゃあ、これは」
久「新聞だよ」
直「正解。新聞紙だ」
瞬「あ。わかりました!人によって言い方が違うのに正解なんですね。日本語って難しいなあ」
直「この問題をいかに解決するか。それがわかれば、ゆるがない唯一の鍵がどんな形をしているのかがわかる」
久「ああ、鍵の話だったのか、真壁。たしか、あれはシステム上、全角の鍵設定が不可……っ!」
直「……、」
庭組「!!!」
久「な……、なにすんだよっ、」
直「……。うるさい唇をふさいだまでだ。何か文句があるのか、中岡」
久「……、いや、その(赤面)」
直「ともかく、お嬢様がご自分でお開けになるのをお待ちするんだ。では、俺は仕事に戻る。お前たちも、さっさと持ち場へ戻れ」
4人「……(絶句)」
つづく(?)
→それでも、パスでお悩みのお嬢様へ