捧頂

□熱
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「芭蕉さん。速く歩いてください。この前みたいにおいていきますよ。」

「ま…曽良君…まっ…て…。」

「芭蕉さん?」


曽良が振り向いた時には、芭蕉は倒れていた。


どっかの宿にて


「熱いな…。」

「ゴメン、曽良君。」

「誰のせいでこうなったんですか?ったくこの馬鹿は…」


そう言いつつも、芭蕉から離れようとしない曽良。


「曽良君、私はここで寝てるからこの町でものんびり見物でもしてきたら?」

「そんなことしている間に芭蕉さんがしんだらどうするんですか?僕は芭蕉さんの死に様を見たいんです。」

「!!!?…酷いよ曽良君…。」

「ならさっさと寝てください。悪化しますよ?」

「…そうだね。じゃぁ…おやすみ曽良君」


芭蕉は眠りについた。


「芭蕉さん。」


寝ている芭蕉に声をかける。


「芭蕉さんの苦しむ顔は見たくないんです。だから…はやく治してください。僕はずっとここにいますから」


曽良の手が芭蕉の髪に触れる。


「愛しています。芭蕉さん。」


そう言い、軽くでこにキスをした。


次の日


「よっし!!!行こうか、曽良君!!!」

「そう…で…す…ね…。」


バタン。


「ちょ…曽良君…曽良君!!!?」


今度は曽良の熱が上がったとさ。

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