山本長編

□zero
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空は曇るし雨も降る。

雷も鳴るし、嵐もくる。

目の前に何があるのかわからないほどの霧の日もある。

不安に駆られそうな夜もくる。

でも、

止まない雨は無いし晴れない雲も無い。

明けない夜なんてあるはずも無い。

夜がきたとしても、闇を照らす月がある。

虹が見えない真っ暗な夜でも照らし続ける白銀の月。

僕は闇の中で迷っても導くことのできる白銀の月。




そんな役目なのに…闇の中に迷っているのは……




「僕」自身なんだ。

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