『導かれし夜叉』
□《第七話 夜兎族の傘の銃って、神楽のは機関銃っぽくて星海坊主のはバズーカっぽい。》
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―― 稽古場 ――
近「それじゃあ、時間制限はなしで、一本とった方が勝ちだ!……始めっ!!!」
パン!! パァン!!!
沖(成る程ねィ。力も速さもそこら辺の奴らより上だ。)
珊(強い……。本気でやっても、負けるかもしれない。でも、妖怪みたいな速さはない。なら……!)
沖「考え事してる余裕なんかありやすかねィ!!!」
とどめとばかりに沖田が竹刀を振るが、そこに珊瑚はいなかった。
沖「なっ!!」
次の瞬間背後に気配が。
パァァァン!!
振り下ろされた竹刀を間一髪で防ぐ。
沖「随分速いですねィ。(動きが見えなかった…!!)」
珊「人間なんかより速い奴を相手にしてるからね。(防がれた…!!)」
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