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□過去拍手文
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「この人、痴漢です!!」


G(兄)の悲劇。


なかなか混み合った電車内で、穏やかでない女性の声。
ガルルはいきなり右手を捕まれ、叫ばれてしまった。

「な…私がそんなことする筈が…!」

声を聞いて駆け付けた中年の駅員。

「お兄さんカッコイイのに、女の子触っちゃーダメでしょ?
話は次の駅で聞くから!」

そう言いながら連行しようとする彼に、ガルルはふっと笑った。

「何を馬鹿な…。私がそんなことする筈がないと言っているだろう?」

「痴漢の人は皆、そう言うね〜、とりあえず話聞くから」

「だから、違う!
何故なら!
私なら先程まで、クルルを触っていたからだ。」

堂々。

示された張本人・クルルに、駅員始め乗客の視線が集まる。

「…本当です。僕、その人に、……痴漢されました」

「ほら、私の言ったとおり……ん?」

クルル、キャラが違うぞ?

見ると、瞳を潤ませながら居心地が悪そうに俯く、さながら被害者の美青年。

「「「…………。」」」

先程よりも、周囲から無言の重圧。

「違っ…!私は〜…!」

弁明虚しく連行されるガルルを俯いたまま伺って、クルルは密かにほくそ笑んだ。



痴漢は立派な犯罪ですので恨みつらみは買わぬよう、ご利用は、計画的に…(やらないで下さいね!/汗)




***
何故か好評を博しましたガルクル。兄ゴメンね☆
(06/05/26〜06/07/03)
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