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□裏譚・ニンギョヒメ
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クソ、失態だぜぇ。
いいカモだった筈が、とんだサギ師に化けやがった。


裏譚・ニンギョヒメ


「ふ〜ん…抵抗とかしないの?…OK、ってこと?」

ケロロが意外そうな声で問う。クルルはわざともう一度、盛大な溜息を吐いてみせた。

「んな筈ねェだろ?後ろから拘束しといてよく言えるなぁ。…言っとくが俺は高ぇぜ〜?」

「ゲロ!?え、またッスか!?」

「当〜然。ギブアンドテイクって奴?」

「…ギブアンド、テイク…。」


…ゾクッ!
背後の気配が、不穏な物に変化した気がした。

「わかったであります☆
じゃ、クルルがきもちくなればなるだけ、安くなるんでありますな?」

「…………は?」

背後の奴なんか見えないが、多分。
裏のなさそうな裏全開の笑顔で、変なこと言い出しやがった……。

「え〜、クルルは本気高そうでありますからな〜…。…何回くらいイかせれば帳消しになるんだろうね?」

「……っ違…何勝手に…っ!」

生温い湿った感触を耳の裏に感じ、思わず言葉が詰まる。
そのままソレは首を伝って肩まで滑る。ローブを右肩だけずり下げられ、所々唇が吸い付きながら肩甲骨まで下った。
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