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□躾のススメ
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トロロは後ろから抱き着いてみた。
「………」
更に、試しに背中を触ってやる。
しかし、クルルは無反応だ。
トロロは唇を尖らせ、クルルの太股を撫でる。
やはり、無反応。
ー何か、これって。
手を滑らせて太股の内側を撫でる。ついでにクルルの白いうなじを舐める。
ビク、
一瞬だけ、キーボードを叩き続けていたクルルの指が止まる。
それでもトロロに気付かれまいと、指はすぐに嫌味な程流暢に動きだした。
ー見逃す訳ないジャン?
うなじにやわやわと歯を立てながら、クルルの足の付け根辺りを撫で上げる。
「……っ!?」
流石にこれには、無反応で居られなかった。
手はトロロの手首を掴み、胡座だった脚は膝を立て、一段と丸めた背中越しには、赤い頬がある。
トロロはニヤニヤするのを抑えられないようだ。
「…クルル、もしかして感じちゃったトカ?」
問えば、ふるふると首が横に振られる。
首の方まで赤く染めて、否定なんかしないでヨ?
マジ可愛いし。反則。
そのままうなじを吸って、熱い息を吐きかけて、手首を握っている手を強く握り返す。
まるで、アレの時のゼンギみた…