本棚

□躾のススメ
2ページ/4ページ

トロロは後ろから抱き着いてみた。

「………」

更に、試しに背中を触ってやる。

しかし、クルルは無反応だ。

トロロは唇を尖らせ、クルルの太股を撫でる。

やはり、無反応。


ー何か、これって。


手を滑らせて太股の内側を撫でる。ついでにクルルの白いうなじを舐める。

ビク、


一瞬だけ、キーボードを叩き続けていたクルルの指が止まる。

それでもトロロに気付かれまいと、指はすぐに嫌味な程流暢に動きだした。


ー見逃す訳ないジャン?

うなじにやわやわと歯を立てながら、クルルの足の付け根辺りを撫で上げる。

「……っ!?」

流石にこれには、無反応で居られなかった。

手はトロロの手首を掴み、胡座だった脚は膝を立て、一段と丸めた背中越しには、赤い頬がある。

トロロはニヤニヤするのを抑えられないようだ。

「…クルル、もしかして感じちゃったトカ?」

問えば、ふるふると首が横に振られる。

首の方まで赤く染めて、否定なんかしないでヨ?

マジ可愛いし。反則。


そのままうなじを吸って、熱い息を吐きかけて、手首を握っている手を強く握り返す。

まるで、アレの時のゼンギみた…
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ