本棚
□おやつのじかん
3ページ/4ページ
「……はぁ?」
何を言い出すんだコイツは。
「何つーか、薄い唇とか赤い舌とか、白い喉元とかがですね妙に…、……あ!時間になっちゃったんで僕ホントに帰りますぅ〜!
さよならですー!」
嵐のようにバタバタと走り去る足音を聞きながら、数秒のフリーズ。
何回か言われた事を反芻して、ようやく、顔を赤く染めた。
ホントに何言ってやがる……!
勿論この後、西澤家のテレビは怪電波で見られなくなった上、数週間に渡る陰湿な嫌がらせの日々がタママを待っていたことは、言うまでもない。
→アトガキ