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□満月とロマンチスト。
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「ゲロゲロリ☆我輩お月様にチューしちゃったであります〜」
パッと離れて、何時ものようにケロロがおどけた表情をする。
「…隊長は、相変わらず心臓に悪いぜぇ〜…」
クルルは呆れたように呟き、残り少なくなってきた酒を煽る。
「クルルも酔ってんじゃん。」
「あ?」
「少し顔、赤いデショ?」
「ほっとけ。」
「ふぇー、我輩も顔熱いであります…。お揃い?」
「隊長とお揃いなんざ御免だぜぇ」
喉の奥でクツクツ笑うクルルに、ケロロもへらりと笑う。
「我輩だって。」
嗚呼、時は子の刻、夜は更けていく。
こんな月夜にゃ笑わにゃ損損
→後書き