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□犯罪です。
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だってだって仕方ないでありましょう!手淋しいんだもの!
犯罪です。
ケロロの部屋でPCをいじっていたクルルの腰にふと回される手。
クルルは顔を顰める。
「……隊長、ウゼ〜んだけど。」
見なくても分かる部屋の主のお出ましだ。
「ウゼッ…!?
ふーんだ、今の若いモンば本に目上ん対する態度がなっとらんばい!!」
そう言いながらクルルの腰にギュッと抱き着いて、背中にピッタリと頬を寄せるケロロ。
「そういうアンタの部下に対する態度がそれかい?」
「これはショバ代であります。」
「ヤクザかよ、アンタ。」
「やっぱクルルはほっそいでありますな〜。もーちっと食わないと死んじゃうでありますよー!てゆーか食べないと食べちゃうぞ☆なんちてっ」
「アンタのそのテンションの意味が分かんねえ。つーか暑いっての。離れろ。」
「……暑い?」
「ん。言ってんだろーが。」
「ゲロゲロ☆我輩もあっちー!」
「頭でも沸いたか、……いや、そいつは元からだしなぁ…?」
その時、廊下から足音が聞こえた。
「け…ケロロ、居るか?」
控え目に戸の向こうから掛けられるのは低いギロロの声。