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□だからアンタは
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それは、突然の事件。
正に青天の霹靂。
クルルが、言葉を失った。


だからアンタは


言葉を失った、とはこの場合「愕然とした」というような比喩ではない。
「言語を、話せなくなった」が正しいらしい。

敵性宇宙人の仕業ではない。クルルは自らを診断・分析し、そうケロロ達にPC上で告げた。

「えっ…と、とりあえず他、身体は大丈夫?何ともないんでありますか、クルル?」

『別に〜』

カタタタッと素早く指をキーボードに滑らせ、肩を竦めて見せる。

「まったく…。しかし原因は判らんままなのだろう?…いや、お前のことだ、見当くらいはついているのか?」

『ま、適当には。』

ギロロの問いにもクルルは同じように答え、少し渋い顔をした。

「何なんですぅ?」

テーブルを挟んだ向かいで大して心配していなさそうなのはタママ。
クルルが溜息をついて、答えを言い淀む様子を見せる。

隊員たちの間に、緊張が静寂をもたらす。

「……精神的なこと、でござるか?」

ドロロが重く口を開くと、皆の目線がそちらに注がれた。

感心ではなく、
『居たのか…』
という視線にドロロはハラハラと涙を零した。
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