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□君、時々、姫君
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「カエルの肉って、鶏肉っぽい味と食感らしいね?」


君、時々、姫君


「…あ?」

地球人の姿を借りているクルルは、怪訝そうに振り返る。
後ろではいつの間にか帰って来ていた睦実が、えらくニコニコしていた。

「珍しいんじゃん?家に来るなんて。」

制服を脱ぎながら尋ねる睦実。

「…別にぃ?最近はアッチに居ても、トラブルが起きる気配が無くってねぇ〜。
お前こそ、今日はちゃんと学校行ってたんだなぁ…?」

今日は、と嫌味っぽく強調される。睦実は悪びれる様子もなく、笑った。

「そ。俺イイコだからさ♪」
「………へぇ〜。」
「何か言いたそうだね?」
「ククッ、別に何も?
そう見えるのはお前にやましいトコがあるからじゃねぇの?」
「やーんっ、クルルってば俺のコトお見通し!愛の力!?」
「キモい。

……で?」

クルルに言われ、睦実は「何が?」と首を傾げる。

「鶏肉。」

短い答えだが、睦実は
「ああ!」
と思い出したようだ。

「何となく。前に誰かが言ってたんだよね。」

着替え途中の半端な恰好で、睦実はクルルを見つめる。

「……美味しいらしいけど、どうなんだろうね。」
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