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□ハナサナイデ。
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出来心は0(ゼロ)。純粋で純朴な、善意。…疑惑の眼差しはお断りであります!


ハナサナイデ。


いつも通り「クルえも〜ん!」と新しい兵器製作をおねだりしにケロロがクルルズラボを訪ねると、そこに彼は居なかった。

「…はて?」

(あの引きこもりのクルルが、でありますか?そりゃたまに出掛けることぐらいあるだろうけどさー?)

中に足を進めると、煩雑な室内で目立つ金色が床に広がって居るのを見つけた。

「ゲロッ!?」

驚きながらも急いで駆け寄る。

(火サスは嫌だからね!?)

そう念じながらそっとのぞくと、クルルは書類と本に埋もれて眠っているようだった。

とりあえずは一安心だが、こんな冷たい床の上で。

ケロロはクルルに被さる書類やら何やらを退かす。

(クルルに乗っていいのは、我輩だけなんであります!!)

なんて、心の中で紙相手に言ってしまうあたり、大分重傷なのだろう。

通信参謀と言う役職や、性格が起因しているのだが、クルルは慢性の寝不足体質である。

(食事よりも睡眠よりも発明が好き。
多分、我輩よりもね…。)

自分で思って自分で凹む。

(……。凹んでる場合じゃないよ、我輩。)
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