小説
□お正月を写そう
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お正月を写そう
・・・誰だそんなキャッチフレーズを考えた奴は。
元旦から連日。お正月だ、無礼講だ！と、アークエンジェルに全員が全員、プラントもオーブも重役も只の庶民も死人も全く関係なしに集まっている。そして何を思ったのか歌姫・・・ラクス・クラインはカメラを持ち出して元旦から今日に至るまで艦内をくまなく連写しまくっている。
そんなラクスに続いてミリアリア、ルナマリア、メイリン、ミーア、フレイ、ディアッカ、ムウさん、議長、ヴィーノが絶賛参加中だ。キラもやりたい！と、騒いだのだがなんとか説得してやめてもらった・・・
「キャー！アスランさんこっち向いてください！！」
いきなり黄色い声。誰だ？と、思って後ろを振り返ってみれば、誰もいない・・・は？と、思っていたら下からシャッター音とフラッシュが。下に寝っころがっているのはメイリンとミーア。なんでそんな微妙なアングルから・・・と、言おうとしたら、何か怒られる前に逃走してしまった。
５日間・・・ずっとこれだ。
隠し撮りというかなんというか。ラクスが大々的に認めてしまっているからかなり堂々としていた。思い出といえばいいのかもしれないのだが、別に撮られてもいいのだが何でキラを撮るんだ！！でも、ものの見事にキラはすべの写真にピースしてしまっている。隠し撮りにも気づくらしくシャッターを押す寸前でピース・・・カメラマン達はそんなキラの普通の写真をとるのにかなり苦労
しているらしい。ちなみにアスラン本人も普通のばかり・・・今みたいに隠し撮りをされてはいるが、表情は全て一定で大して代わり映えしない・・・。この二人が難関なのかそもそもカメラで写す！と、言う宣言のせいか自身でも気づかないうちに警戒しているみたいだった。
つづく