小説

□喧嘩
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☆喧嘩☆


「煩いよ!このデコっ!」

キラの叫び声が海岸に響く。海なんだから声なんか響くはずはないたろ!と、思うのですが…それ程までにキラは目の前のアスランに向かって絶叫していた。

「ハ、ハゲって……」

そのキラの言葉に今まで言い争いをしていたハズなのに落ち込むアスラン。

「ハゲなんて言ってないよ!デコって言ったの!一体君はいつになったら人の話を聞くんだ、このデコハゲ!」

目の前に詰めよってくるキラはいつもの様に可愛いのに言っている言葉はグサグサと刺さる。
そしてこんなに大絶叫するのはきっと周囲に誰一人として人が居ないからだろう。

「いくら俺でも傷付くぞ……」

アスランの声が今までのなだめる様なものからいきなりドスの効いたものになる。しかしキラは一向に怯む様子を見せずに食ってかかる。

「そんな言葉で傷付くなんてっやっぱり気にしてるんだ!デコハゲ!」

更にキラの畳み掛けるような声が降ってくる。アスランはその言葉で一気にまた落ち込む。
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