02/19の日記

09:37
咬奈×傷多@襲う
---------------
咬奈先輩はアカデミーの頃からずっと一緒の、大事な家族。
背は高いけど気のちっちゃいぼくを、何時も助けてくれた咬奈にいが、シャンバラ号の船上勤務に行くことになった。
この支部にぼくだけ置いていかれるのが、不安で仕方なかった。
「うぶっ…うっぅー…俺も連れてってよぉー…」
涙でぐちゃぐちゃの顔を拭いながら、何度も何度も頼んだ。
咬奈さんは困った顔で、ぼくの頭を撫でるだけ。
子供の頃に戻ったようだった。
「…かみなにいーっ…」
「…ちっ…馬鹿傷多。」
咬奈さんが眉間に皺をきっと寄せて、ぼくを押し倒す。
後ろは床だし、咬奈さんが力強くぼくを押さえつけるから、ぼくはされるがままになる。
「…ふにゃあ…咬奈にい?…」
見上げても、咬奈さんの顔色は変わらず、血の気がさっと引けてくる。
「…そんなに俺と離れたくないなら、もっと近くに俺を感じたらいいだろ…」
咬奈さんが、真剣な顔をしてそんなことを言う。おでこにキスをして、瞼、鼻、そして口に、唇を触れさせる。
「ん…んむ…?」
ちゅぶっと下唇に強く吸い付いたかと思うと、舌を侵入させてくる。
何で咬奈さんとこんなことになっているのか分からないが、頭がくらくらして、とても気持ちいい。
なんの抵抗もなく、ぼくも温かい咬奈さんの舌を舐めるとキスは激しさをまして、舌を絡ませながらはふはふと息を切らせる。
「ふぁ…咬奈さん…」
ぼうっとしていると、手首を頭の上に束ねられて、近くに散らばっていたベルトでギッチリと抑えられる。咬奈さんは、縛ったぼくの体をそのまま背負い、ベットに移動した。
縛ったベルトの先を、ベットの柵に固定すると、真面目な顔でぼくの上に股がり見下ろしてくる。
「…」
困惑した表情で、見上げ返せば、咬奈さんの大きな手が、ぼくの前髪を掻き上げた。
ぼくはこの後、どうなってしまうのか、心配にもなったが、妙に安心した。
行為を続けたら、もしかしたら、咬奈さんがずっと側に居てくれるかもしれない。ぼくは、一人にならなくて良いのかもしれない。
続けて
そうぼくの唇が、言ったのと同じくらいに、咬奈さんは動き出した。

前へ|次へ

日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ