01/06の日記

20:55
さて、今日も世界を構築するとしようか。
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「神無月秦也くん、愛崎一くんです。今日からこの学校に転入してきたので、みなさん仲良くして下さい。」
転校生、私はその二人を知っていた。
「神無月秦也です、仕事の都合で転入してきました。今日からよろしく。」
「同じく、仕事の都合で転入してきました、愛崎一です。よろしく。」
二人は、私の組織の私付き補佐官。
立場上、安易に大人を補佐にできない私に幹部たちが付けたボディーガードだ。
「ちっ…今日まで上手く逃げてたのに。」
今日から確り守らせて頂きます。と通りすがりに耳打ちされる。
大きなお世話だと、心の中で悪態をついた。
「…」
溜め息をつく暇もなく、私は二人を避けるように立ち上がった。
「ああああぁ…」
「どうしたの?」
「うぅん何でも」
何でもなくない、あのふたり。
話しには聞いていたが、キャラが良すぎる。神無月は切れ長にこやかな目に、色素の薄い赤髪。白くて細いボディライン。知的なイメージのアイドル系美男子。
うってかわって、愛崎はハッキリした黒い眼、細くてさらさらの純粋な黒い髪。血色のいい肌。スポークスマンタイプの健康的なスタイルを持つ美男子。
あれが天然だなんてと溜め息を吐きたくなる。
まぁ今は、いろいろいじって私もそれなりを維持しているけど。
「…転校生、かっこ良かったね。」
「そうだね、確かにカッコいいよ。」
私の知らないなら…と、下らないことを考える。
今の私はシュリ一筋だ。
「でも立場がなぁ…」
「え?」
「んゃなんでも。」
そして私は転校生の気配に気づく。
「トイレ行ってくる。先戻ってて。」
静かな体育館だ、誰も居やしない。空間以外は何もない。
「陛下…」
すらりと空気を抜けるようにその美男子はやって来た。
「愛崎…一人?」
そして愛崎はひざまずき、恭しく頭を垂れる。
「はい…秦也のほうは人に呼ばれているようで。」
確か二人は同じ部署で奈落上火の部下だ。
奈落上火は幹部の一人で、ずいぶん昔に作った純粋な人形だ。忠誠心もさることながら新人育成にも長けた、いい男だ。
え?いい男が多いって?当たり前だろ。
「陛下、初めてお目にかかります。奈落上火隊、愛崎一でごさいます…。」
ひざまずいたまま顔を上げ、きらきらと輝く瞳を向けられると、まるで金縛りにあったようだ。
「会いとう御座いました。」
コイツは魔性か。
「立ちなさい、あまりそういう所、見られたくないの。」
違うか、名を与えたのは私だ。
コイツには『無償の愛』を私に捧げさせた。
「愛崎、どう?新しい運命と魔法は。」
「はい!…何事も滞りなく。」
愛崎は随分無理をしているようだ。
「いいよ…普通に話して。」
くいっと顔を寄せる、表情がよく見える。
可愛い子だ。
「っ!!あ…陛下…。」
「はる、そう呼びなさい。」
「はぁ…はる…」
「そう、はる。色々考えたんだけどそこで落ち着いたの。」
愛崎と考えこみ、やっぱり。と口にした。
「やっぱり、仕事上の話し合いの時は。陛下、と呼ばせて下さい。」
ふふんと笑ってしまった。
「じゃあ、行こっか愛崎くん。」
そう言って、体育館を出ようとした。
しかし、愛崎に腕を掴まれ止められる。
「覇弥…」
不意をつかれ私の唇に、愛崎の唇があたる。あぁ、と醒めた気分になった。愛崎が今何を考えているか、分かった。
「覇弥っ!」
抱き締められる。無償の愛の、重い想いだ。

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20:45
What is you aer name?
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喰樂 元気ない。
夜叉月ミリア クール 夜叉
夜叉月リリア 学園長。
茉浅 主人公の彼女?元気
誉 噂の超人四兄弟長男
縁 噂の超人四兄弟次男
和 噂の超人四兄弟長女
雅 噂の超人四兄弟三男
沙耶 武族 鳳凰の次期頭主。
禅 武族 鬼神の末裔で頭主。
来薙 武族 雷神の末裔で頭主。
幾叉 武族 烏天狗の頭主。
鶴子 和族 朱雀の次期頭主。
鹿科双一郎 和族 学校の先生。
双二郎 町一番のデザイナー。
君 町の不良。
キリ 殺し屋。
狂喰 喰樂の弟。
かべ姫 呪われた姫君。
氷鍵

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