企画用
□赤澤
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「赤澤の二の腕って美味しそうだよねー」
そう言うと、赤澤は怪訝な顔で私を見てきた。
「何で?」
「スベスベしてて、綺麗な筋肉がついてて、こんがりだから」
チキンみたい。噛みつきたい。
私が無意識に口を開けると、赤澤が笑った。
「味見してみるか?」
「でも、赤澤はカレー味だろうね。血液カレーだもんね」
「んなわけねーだろ」
椅子に座り直しながら、赤澤は自分の腕を差し出した。
「触るくらいなら、良いぞ」
ほんとに?なら、遠慮なく
「いただきまーす」
「おい、」
「嘘嘘冗談」
しかし、遠慮なく触らせてもらうと、ほんと羨ましいくらいの触り心地だった。
私も二の腕にこんな筋肉が欲しい。
そんなことを思っていると、遠慮なしに腕を掴まれた。
「うぎゃ、」
そんなむにむにすんな。
「柔けーな」
「私のはただの脂肪だもん」
人にあまり触らせないところを、赤澤に触らせてるなんて変な気分だ。
「触り過ぎじゃない?」
「クセになる」
「あっそ」
ここで、観月来ちゃったら変な誤解されるかなーって思ったら、来ちゃった。
おしまい。