REBORN!
□夏の小さな恋物語
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今 私は校内を歩いている。
雲雀さんに手を引かれて…。
「あの…雲雀さん。上着 貸してくださってありがとうございます。ちゃんと洗って返しますから…」
…無反応。
かと思ったら、いきなり立ち止まった。私は勢いあまってぶつかってしまった。
「ごめんなさい!」
…無視。
そのまま部屋に入る。
そこは普段 風紀委員が使っている応接室だった。
「あの…?」
「ソファに座って。」
怖々と座ると、隣に雲雀さんが座った。緊張でガチガチになっている所 雲雀さんに抱き締められた。
「!!!!」
「僕はキミのことが嫌いだ。」
恐怖で何も言えない。
「いつも草食動物たちと群れて、笑っている…。見ているだけで本当にイライラするよ。」
言ってるコトとやってるコトがかみ合わない。
「だけど キミのことは憎めないんだ。雪乃…」
初めて名前で呼ばれ、鼓動が早くなる。
「僕は雪乃を愛しているよ。だから、下着姿を見せるのは僕だけにして。」
えぇ!あの雲雀さんが私のことを!?
「雪乃…雪乃も僕のことを好きって言わないと、離さないから。」
確かに雲雀さんは、格好よくて 強くて とても綺麗。
「私は…「断ったら咬み殺すよ。」
「私も雲雀さんが…、雲雀さんのことが 好きです!」
「本当?僕に咬み殺されたくないからって出任せ言ってるんじゃないの?」
「冗談でこんなコト言えません////」
そう と呟き、ゆっくりと離れる。
離れたはずなのに 近い!限りなく顔が近い!
「雪乃を咬み殺すのも なかなか楽しそうだったけどね(妖笑)」
〜fin〜