REBORN!

□年越し
1ページ/1ページ



新年まで あと30分。
あの人はとても忙しいけど、今日は一緒に過ごしてくれるって 約束してくれたの。
…それにしても 遅いなぁ。
ん?電話?

『あぁ 雪乃かい?』
「雲雀さん どうしたの?」
『仕事の関係で行けなくなったんだ。』
「えぇ!そんなぁ…。」
『忙しいから もう切るよ。』
「はい。…頑張って下さい。」

…今回も 独りでの年越しかぁ。




『さぁ 今年もあと10分です! 皆さん やり残したことはありませんか?』

ありますよー。今年も雲雀さんに会えなかったことです。

『あと30秒で 今年とおさらばです!』

う〜ん。寂しい大晦日だったなぁ。

『あと10秒です!カウントしましょう。10・9・8・7…』
「はぁ…」
「何 ため息をついてるんだい?」
「雲雀さん!?どうしてここにっ!」


『…1・0!HAPPY NEW YEAR!』


「雪乃が余計なことを言ってるから、年があけたじゃないか…。」
「だって… だって…!」
「おかしいね。雪乃はちゃんと日本語を喋れるはずだよ(黒笑)」
「もう!からかわないで下さい!」

なんなのよ!驚いてただけなのに こんなに馬鹿にされるなんて!

「ワォまだむくれてるの?」
「そんな事ないです!もう笑わないでくださいよぉぉ。」

会えて嬉しかったのに…、なんで こうなるのかなぁ?
…でも、約束通り会えたからいっか。

「何 笑ってるの?」
「なんでもないよ―。」
「可愛いね。」
「え!?」
「百面相で。見ていて飽きないよ。」
「もう!」






神様 今年も雲雀さんと過せますように…




〜fin〜

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ