REBORN!
□休日の過ごし方
1ページ/3ページ
外は秋晴れ。絶好の行楽日和。
…なのだが、並盛中 応接室で黙々と作業している2つの人影がある。
いや、正確には黙々と書類の山と奮闘している雪乃と、それを静観している雲雀だ。
「ねぇ」
あくびをしながら雲雀が雪乃に声をかけるが、黙殺。
「雪乃」
名前を呼んでも、目の前に座ってみても反応がない。
それもそのはず。彼女の両耳はイヤホンでしっかりふさがれている。
イヤホンを忌々しく見つめていた雲雀は、不意にそれを思いっきり引っ張る。
「痛いぃいぃい!…なにすんのよ!」
悶絶しながら、キッと睨む雪乃に雲雀はあくびれる様子もなく雪乃に手の平を見せる。
「…なによ」
「没収」
言うが否や、瞬く間に雪乃のWALKMANは手の中に収まった。
「ちょっと、返しなさいよ」
「駄目」
誰もが怖がる風紀委員長にこのように不遜な態度をとれる者は数少ない。