旅人の歩む異質な道
□Muv-Luv
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「そうだ、京都へ行こう。」
突拍子もなく言いだした。
「どうかしたかマスター?疲れているのならもう休んでいいぞ」
と、銀髪の女性が言い返した。
「いや、そういう意味で言ったんじゃないんだよアインス。」
銀髪の女性、リインフォース・アインスに答えた。
「昔行ったことのある世界の京都に紅蓮っていう青年がどれだけ強くなったのか知りたくなっただけだよ?」
少し考えたあとにこう言った
「・・・そうか。別に行って来てもいいぞ。」
「いいのか?」
「どうせあなたのことだその世界に何かあったのだろ?」
「ああ。あの世界は悲しすぎる。だからこの手でハッピーエンドを作ってみせるつもりだ。それに、」
「それに?」
「すでに知ってしまったんだ。何もせずにしておくなんて俺には出来ないからな。」
「そうか。」
そう言って準備をし始めたリョウ
だが、何かに気がついたようにアインスに言った
「この前大部分の製作が終わった《箱舟》だが、使う可能性が非常に高い。ジェイルと超に完成をなるべく早くするように言っておいてくれない?」
「了解しました。」
「大体向こうの時間で一カ月くらい過ごしてくるで」
そう言いつつも準備を終えて跳ぼうとしてアインスが声をかけた
「ところでこれから行く世界の名前は何なのですか?」
「Muv-Luvだ」