旅人の歩む運命の道

□第六話
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「一丁上がりだ」

そう言って士郎たちのほうを見た

「「「(ぽか〜ん)」」」

空いた口がふさがらないということはこういうことを指すのであろう

「お〜い、皆さん?」

「「「はっ!?」」」

我に返った様子

「あんたどういう体してるのよ!!本当に人間!?」

「一応人間だ」

「そうですよ凛、リョウは一応人間ですよ」

「でもさセイバー、人が英霊に勝てるのか?」

「いま勝ったワケじゃ「■■■■■■■ッ!!」無かったね。うん」

みんな一気に警戒態勢に移った

「残念、私のバーサーカーはギリシャの英雄ヘラクレス。十二回殺さないと死なないのよ!」

余裕を取り戻したイリヤ。だが

「おい、イリヤスフィール。さっきの賭けは俺の勝ちのようだが?」

――それは先ほどバーサーカーが、戦いに負けたということ。

「そんなの、認めない!」

信じられないし、認められない。

「わたしのバーサーカーは最強なのよ!?アンタ見たいな魔術師に負けるわけ無い!!」

「実際負けただろう?それとも魔術師とあろうものが契約を違えるのか?」

「知らない!!そんなの知らない!!」

「バーサーカー!」

叫ぶ。
自分の声が、思ったよりも大きく、見苦しいものがあったことが、それがさらに自分をいらつかせた。

「あの魔術師を殺しなさい!」

命ずる、が。バーサーカーはピクリとも動かず、ただその身の回復に努める。

「どうしたの、動けない、なんていわせないからね。早くコイツを殺しなさい!」

だが、動かない。
まるで岩の塊になったかのように、バーサーカーは直立不動をし続ける。

「く、動きなさい!」

「動くわけないだろ狂っていても彼は戦士だ。誓いを破る様な男ではない。」

「っ・・・・そんなの知らない! バーサーカーはわたしの言うことだけ聞いていればいいんだもん!」

「そんなことを言い続けていたらバーサーカーがえらいことになるぞ?バーサーカーが大切じゃないのか?」

子供を諭すような声で言った
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