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□殺気
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おい、コラてめぇ。日本語読めねぇのかあぁん!?この立て看板を見ろ。何て書いてある?ん?聞こえねぇなぁ〜。大きい声で読め。おらおら
『ここから先、チアリーダー控え室。関係者以外立ち入り禁止』


文化祭で空気が虹色に染まる校内は、ある一部の空間だけドス黒い。
たまに出没する、関係者面した金髪野郎やらカメラ野郎を、階段に踏み込んだ時点で地に落とすのが教師の役目だ。



千「原田先生〜!」


愛らしいチア衣装に身を包む千鶴の後ろには、チャラチャラした茶髪盛り髪男が一人。
千鶴は付けられている事に気づいていないようだ。



おい、お前。なにうちの千鶴(生徒)に手ェ出しとんじゃわれぇ。しばくぞオラ


さすがに口にはしないが
ただならぬ殺気を張り巡らせる原田は、ゴホッと咳払いをして

原「あのー…後ろのかた…


少しお時間頂けますか?


そう言いかけた言葉はまんまと砕け散る。


バギーッとかなり痛そうな効果音が炸裂した時、沖田の拳が赤く湯気を漂わせていたのだ。


何だ。おい。
てめぇ、誰の許可無しで、半径1メートル内に入ってんだ。
お前、1メートル所か、30センチモノサシぐらい近距離だったじゃねぇか



限りなく顔にも口にも出さない。


沖「千鶴ちゃん、あぶなかったねー」


千「え…?あ、はい〜」


ぷよぷよホワホワ。
お花畑に住んでんの?と
問いかけたくなる笑顔と反応に、沖田はたまらず抱きつく。

沖「やばっ…妖精と戯れてる」


おい、廊下でナニさらしとんじゃ。




原田は殺気を覚えた







5/11愛護

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