-狂い咲き姫- ひらひらひら散る 涙を包んで ひらひらひら舞う 哀しみの桜 銀の中に独り立つ 狂い咲きの桜は まるで雪が季節外れだとでも言うように 月明かりに照らされて 艶やかに僕を魅了した 狂い咲き姫 銀の衣纏い 桜色の髪垂らし 時を間違えても僕の前に現れた 吸い込むように見つめられて このまま君と時を彷徨うのもいいかと 意識薄れれば濡れた桜が頬に触れる ひらひらひら散る 涙を包んで ひらひらひら舞う 哀しみの桜 時を狂わせた桜は 独りは寂しいと 夜に光る涙を見せて人誘う 銀色と桜色が混じわれば 淡く美しい幻想を記憶に 時忘れた季節外れの桜夢・・・ |