Love

□狂い咲き姫
1ページ/1ページ



-狂い咲き姫-


ひらひらひら散る

涙を包んで

ひらひらひら舞う

哀しみの桜



銀の中に独り立つ 狂い咲きの桜は

まるで雪が季節外れだとでも言うように



月明かりに照らされて

艶やかに僕を魅了した



狂い咲き姫



銀の衣纏い

桜色の髪垂らし



時を間違えても僕の前に現れた

吸い込むように見つめられて



このまま君と時を彷徨うのもいいかと

意識薄れれば濡れた桜が頬に触れる



ひらひらひら散る

涙を包んで

ひらひらひら舞う

哀しみの桜



時を狂わせた桜は 独りは寂しいと

夜に光る涙を見せて人誘う



銀色と桜色が混じわれば

淡く美しい幻想を記憶に



時忘れた季節外れの桜夢・・・



[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ