-オルゴール- チェロを持ったピエロが切なくも 優しいメロディー奏でながらくるくる回る 黒い笑顔に魅せられて 耳を澄まして 流れた涙が弦に絡んで 音割れながら 手から零れおちた琥珀は 一体何番目の音符だったか 足もとに散らばった白紙は いつまでも終わらない楽譜 君の愛した音を詰めた宝箱 美しいピエロとなって 切ない優しいメロディー奏でながらくるくる回る 心を突く氷のような温かい音色は だんだんと 古くなってぎこちなくなって蝕まれて いつしか君の奏でるメロディーはもう 哀しい音色にしか聞こえなくなってしまったみたいだ |