Love

□オルゴール
1ページ/1ページ



-オルゴール-


チェロを持ったピエロが切なくも

優しいメロディー奏でながらくるくる回る



黒い笑顔に魅せられて 耳を澄まして

流れた涙が弦に絡んで 音割れながら



手から零れおちた琥珀は 一体何番目の音符だったか

足もとに散らばった白紙は いつまでも終わらない楽譜



君の愛した音を詰めた宝箱 美しいピエロとなって

切ない優しいメロディー奏でながらくるくる回る



心を突く氷のような温かい音色は だんだんと

古くなってぎこちなくなって蝕まれて



いつしか君の奏でるメロディーはもう

哀しい音色にしか聞こえなくなってしまったみたいだ



[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ