お題

□甘々カップルと親友の会話 -参-
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昼前から降り出した雨は、ホームルームが終わり放課後を迎えた今も降り続けていた。

俺は前から放置していた置き傘を手に取り、チョウジの方を見た。

「チョウジは折りたたみ傘持ってたんだな」
「うん。
家を出る時に雲ってたから持ってきたんだ。
キバは置き傘?」

チョウジは鞄から傘を出しながら、俺からの問いに笑って答えた。
俺は、そうだぜ。っと言い、傘を肩に担いだ。

俺とチョウジは、たわいもない話しをしながら、ナルトとシカマルを待っていた。
俺達は昔から仲が良く、特別な何かがなければ、帰るのはいつも四人一緒だ。

アイツ等のバカップル振りには困るが、ナルトもシカマルも、もちろんチョウジも良い奴で、一緒にいるのが楽しくて、一緒にいることが当たり前になっている。

暫くすると、ナルトとシカマルが下駄箱に来た。

「遅くなってすみません!!」
「わりぃな。
バカカシに捕まっててな」

俺とチョウジは、シカマルの言った事に苦笑いを浮かべた。
ナルトがカカシ先生に捕まるのは日常茶飯事だからだ。

「じゃあ仕方ねぇな」
「お疲れ様」
「サンキュ」

俺とチョウジが労いの言葉をシカマルにかければ、彼は短く礼を言った。
シカマルは俺達と話しながら、傘置き場から自分の傘を手に取ると、外を見てため息をついた。
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