頂き物&捧げ物

□縁側日和
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天気の良い昼下がり。
死の森の奥地にあるナルトの本邸。

その縁側には、空を眺めているシカマルと、
シカマルの膝枕で、静かな寝息を立てているナルトの姿があった。

数ヶ月にも及ぶ激務から、やっと解放された2人一緒の休み。
先ほどまで、2人並んで読書をしていたのだが、
木々の間を抜けて入ってくる光と風に、眠気を誘われたナルトが
うとうと仕始めた為、1時間ほど前にシカマルが、己の膝で眠るように
促したのだ。

「たまには、こんな日があっても良いかもな」

いつもはシカマルの方が先に寝入ってしまうため、シカマルがナルトに
膝枕をしてあげる事はあまり無い。
そのため、シカマルは読書を中断して、普段はあまり見ることの出来ない
ナルトの寝顔を堪能していた。

キラキラと光り輝く指通りの良い髪を撫でてやれば、
嬉しそうに緩むナルトの頬。
そんな顔を見ると、起きてしまうかもしれないと分かっていながら、
なかなか手を離すことが出来ない自分に、シカマルは苦笑いを浮かべた。
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