頂き物&捧げ物

□縁側日和
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ナルトが寝入ってから2時間くらい経った時、ふと。ナルトの瞳を
見たいと思ったシカマルは、これで起きてくれねぇかなぁ。
っと思いつつ、ナルトに口づけを落とす。
深いものではなく、優しく触れるだけのそれ。
顔を離し、ナルトの寝顔を見てから、シカマルは残念そうに笑った。

「起きるわけねぇよなぁ」

ナルトが無防備な寝顔を見せてくれるのは嬉しいが、ここまで警戒されてないのは
男としては微妙だ。
これで起きなければ、次は普通に起こそう。
そう思ったシカマルは、もう一度ナルトへと口付けた。

「‥ん…?…シカ?」
「!?」

口を離したと同時に聞こえたナルトの声に、一瞬ビクリとしてしまったシカマル
だったが、その表情は直ぐに嬉しそうなものへと変わった。

「ナル、おはよ」
「あれ…?
あ。俺寝ちゃってたんだ」

足疲れてない?そう聞いて起きあがったナルトを、シカマルは思いっきり
抱きしめた。

「シカ?どうしたの?」
「いや…なんでもねぇ」

ただ、ちょっと…嬉しかっただけ。
その言葉を飲み込んで、ただ強くナルトを抱きしめるシカマル。
そんなシカマルに、ナルトは少し首を傾げるも、まぁ良いか。っと思い
シカマルの腰に手を回した。
そして、暮れていく日に寂しそうに笑った。

「シカとの休み、終わっちゃうね」

残念。っと言うナルトに、シカマルはクスリと笑い、ナルトの額にチュッ。
とキスを落とす。

「そんじゃ、残りの時間を有効に使って、一緒に夕飯でも作るか?」
「!?…うんっ!!」

シカマルの提案に、嬉しそうに頷き立ち上がるナルトに、
シカマルはクスクスと笑い立ち上がった。
そして、ナルトの手を取り、キッチンまで歩き出す。

「今日の夕飯は何にすっかなぁ?」
「俺オムライスが良いっ!」

そんなことを話しながら、ゆっくりと歩く2人。
2人の休日は、まだまだこれから…。



END.
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