どりーむ(鯨人)
□問題です。
1ﾍﾟｰｼﾞ/6ﾍﾟｰｼﾞ
「あ！時間や！はよ、テレビつけて！」
夜、いつものように私の家で晩御飯を食べて、
ゴロゴロとしていた彼氏が突然大声を出した。
『録画してあるから、そんなに急がなくても大丈夫だってば』
そういいながら、私はリモコンを手に取る。
「リアルタイムで見てから、後でゆっくり録画見んねんて！」
『何それ、ナルシスト発言みたいなんだけど…』
テレビがついてから数秒後に、彼が出演した番組が始まる。
さて、ちゃんと仕事をしているのか確認するかな…
「見てて！俺な、ちゃんと答えてるから！」
そう言いながら、ちゃっかりと私の隣に腰掛けてきた。
『え〜？菅ちゃんが答えられるの？』
「ほんまやって！ほらほら！」
テレビに映っているのはスラスラと答えを解く菅ちゃん。
答えも当たっていて、ちらっと映った宇治原さんも安堵の表情をしていた。
まるで授業参観で我が子を見守る親みたいだな…と思い、つい笑ってしまった。