東方project

□何気ない日々
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―いつも通りの昼下がり。
特に参拝客もいないいつも通りの神社。
いつも通り境内を掃除して
いつも通りお茶をのんで休憩中。
そのうち、いつも通り彼女がやってくるだろう。

「霊夢ー」

ほら、来た。
うさんくさいスキマ妖怪。

「何よー、そんな顔して。ホントは私のこと待ってたくせに」

…あながち間違ってないから腹が立つ。

「はぁ。何??今日もお茶飲みに来たの??」
「んー。霊夢が私に会いたがってるだろうなーと思って来たんだけど、お茶を飲みに来たってことにしておいてあげる」
「なっ…!!」

全く、このスキマ妖怪は…。
スキマ妖怪じゃなくて色ボケ妖怪じゃないだろうか。

「…何見てんのよ」
「ふふふ。霊夢赤くなって可愛い〜」
「う、うっさいわね!!」

こんなふうに私はいつも紫にもてあそばれる。

「霊夢…」
「何よ。」
「…好き。」
「っ…!!」
「ふふふ」

時折、紫は真面目な顔をして私に好きと言ってくれる。
どうせ私の反応をみて楽しんでるだけなんだろうけど。

「霊夢ー、好きー。好きー。」
「はいはい。」
「む。何その態度ー」

ほっぺた膨らまして子供みたいに拗ねる。
見かけの割には中身が子供なんだから…。
可愛いからいいけど。

「うーーー。」

なんてうなっちゃって。
相手にしてもらえなくて拗ねる幼稚園生みたい。

「あら。お茶なくなっちゃったわね。淹れてくる。」
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