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□私の定位置
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早苗が異変を解決しに出かけて行ってしまった。
今日からは久しぶりに神奈子と二人きりだ。

「私がいない間、ケンカしないで下さいよ??」

なんて、早苗に言われたけど
そんなの心配されなくったって大丈夫だ。

「神奈子ー」

だって、こんなに愛おしくてたまらないのに
ケンカなんてするわけがない

「神奈子ー…??…いるんなら返事してよ」
「ん??あーごめん。ちょっと考え事してた」

見つけた神奈子は縁側でボーっとしてた。

「早苗のこと??」
「んー」
「それとも、今夜は2人きりだし諏訪子激しいだろうなー私も燃えちゃう☆…とか??」
「バッ…!!あんたじゃないんだからそんなこと考えないわよ!!」
「えー。まぁ、今夜は激しくしちゃうけどねー」
「っ…!!」

神奈子は可愛い。
ちょっとしたことですぐ真っ赤になる。
そんな反応しちゃうから私にからかわれるのにね。

「じゃぁ、何考えてたのさ??」
「…いや。ちょっと…」

やけに歯切れが悪い。

「…ちょっと、昔を思い出してた…」

あぁ。
そりゃ、歯切れも悪くなるわな。
お互い無言の空間。

―ぽふっ―

「…諏訪子??」
「ん…ちょっとの間こうさせて」
「…うん」

膝枕。
神奈子は優しく頭をなでてくれる。

過去は変えられない。
人は過去を背負って生きていかなくてはならないのだ。

個人的には今を楽しめれば
それでいいんだけどね。

「神奈子、」
「ん??」
「……大好きだよ」
「…私もだよ」

神奈子の笑顔が続く限り
私は貴女の隣に居続けよう。



「今夜は寝かせないよ」
「っ…!!バカッ!!!」



fin 10/02/11

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