その他

□映画みたいな恋
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―ピーンポーン

「…はい」

インターフォンごしにでもわかる
相変わらずの眠たそうな声。
絶対、今まで寝てたな…

「虎子ちゃん、あーけーてー」
「……」

…いくら待ってもドアが開く気配はない
アイツ…!!

―ピポピポピポピーンポーン

「うっさいわ!!!」
「じゃあ、さっさと開けなさいよ!!」

ドアが開くと
上下スウェットの眠そうな顔をした虎子が出てきた
まぁ、普段から眠そうな顔してるけど。

「じゃーん!!DVD借りてきた♪一緒見よう」
「あのなぁ…とりあえず、連絡を」
「おっじゃましまーす」
「人の話聞けよ」

虎子の部屋は物が少なくて
広々としている。
家具もモノトーンですごいシンプルだし

そのせいか、私が置いていった着替えとか
ちょいちょい目立つけど…

「あ、私今日泊まるから」
「はいはい。ご自由にどうぞ」

私がどんなに我儘言っても、
突然家に押し掛けたりしても
虎子は受け入れてくれる。
そんなんだから私が調子に乗って
虎子に甘えちゃうのわかってんのかな…
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