その他
□sweet and bitter
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「ねぇ、バレンタインのお返しは?」
「…は?」
思わず間抜けな声を出してしまった。
いつも通り家に急に押しかけてきたと思ったら…
相変わらずだねあさぎ…
「おじゃましまーす」
って。
いやいやいやいやいやいや
もうどこから突っ込んでいいのか。
「あ、今日泊ってくね」
うん…この数分の間にすごく寛いでるもんな。
うん…いいんだけどさ。もうさ。いつものことだしさ。
「で、虎子私にバレンタインのお返しは?」
「ちょっと言ってる事がよくわからんのだが」
おかしい。
私の記憶が正しければ、確かにバレンタインの時に渡してるはず。
あさぎのことだからホワイトデーに3倍返しね!
とか言われると思って、バレンタインの時に交換みたいなことにしたはずなんだけど
おかしい。
「なぁ、あさぎ。あさぎはバレンタインのときに私にチョコくれたよな?」
「うん。あげた」
「で、私の記憶違いじゃなければ私もその時チョコあげたよな?」
「うん。もらった」
うん?じゃぁ、もうそれでよくないか?
え、私もうホワイトデー何もしないつもりだったんだけど。えっ…
「私ちゃんとホワイトデーの用意してるよ?」
「!?」