彼岸島
□のどかな日
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*R16です、平気な方はご読み下さい。
ぽかぽかとした天気…
風が吹けば涼しいから木陰にいても冷えることはないな。
「んー、」
「暇そうだな。」
「み、雅!?」
読んでいた書物に葉っぱを挟み、伸びをしたら雅が来た…て言うか突然現れるの止めてくれ。
「ん?今日はソレを読んでるのか?」
「うん、暇つぶしにはなるしね。」
この頃明達は攻めに来ないと言う情報を雅から直接言われたから僕は安心した…
一様此処の人が亡くなるのは聞きたくないからだ
「あれ?そう言えば何時ものヒラヒラは…?」
「洗濯中…一様コートも着てないんだが…」
「うん、ワザとっていひゃいひゃい〜!」
雅が"人間"と同じ恰好してるから少しドキッとしたがあえてのスルーしたら両頬を引っ張られた。
「っ〜、あ。そのYシャツ誰の?」
「ん?あー、造らせた。」
「造らすなよ…!」
雅にツッコミを入れた後ふぅー、と溜め息を吐いたら雅は似合わないと思ったのか脱ごうとしたため止めた…
何故脱ぐしか選択は無いんだよ!
「似合わないんだろ?」
「似合うから!カッコいいんだし…」
雅に言えば嬉しいのか笑顔を僕に向けた。
あれ…?疑問に思ったから僕は聞いた
「Yシャツ…何で知ってるの?」
「あぁー、冷や篤に聞いたんだ。一様私自身も人間をさらおうと考えたからな…」
「さらっちゃ駄目だよ?…血なら僕があげるから…」
上目遣いで言えば雅は焦ったのかオロオロしてる…何かこの島の主には見えないな。
「そうだ!こんな良い天気だから散歩しよ!」
「散歩…?うーん、私は良いが…明達は2の村に居るぞ?」
「え…?」
2の村って近っ!
悩んでいたがどうせ逢うなんて無いだろうと思えば雅の手を握った。
「大丈夫…もし見つかっても僕には気付かないし…」
「ポン…あぁー、なら散歩に行こう!」
雅がギュッと握れば散歩に出掛けた。
「暑いね。」
「そうか?」
「暑いよ…今は多分七月頃じゃない?」
森の中を会話しながら歩いてれば後ろから殺気がしてる…雅は気付いてるだろうが無視してるから僕も無視してた。