とある警官の話し

□九話
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あー
フワフワする……
天国…?
それとも、地獄?
あー
ワカラナイ……













「パッツン!おい、ロリコンパッツン!」




いきなし倒れたから何とか起き上がらせようとガクガクと揺らしてるが起きない。しかも…何か魘されている。




「う…ぅう」



「パッツン…」




このまま放置したらパッツンは死ぬだろうし…あー!もうしゃーねー!




「落ちんなよ」



「ぅ、ぅう…」




パッツンを背中に背負ったら俺は上を目指した…美耶子!無事でいてくれ…!












「せ、せんせぇ〜」



「ぅう…」



「っ、」



「志村のじっちゃん!」



「背中が……」




いきなし高遠さん、美浜さん!志村のじっちゃんが倒れた…周りにいた"アイツ"等は気付かない内に消えていたから良かったけど…




「あ、あん、の…ちゃん…せんせぇが、せんせぇが〜」



「春海ちゃん…」




先生想いの春海ちゃんは泣きながら私のお腹に顔を埋めている……春海ちゃんと私が大丈夫なのは気になるけど…今は安全第一!




「小屋に運ぼう。」



「こや?」



「うん、確か…元来た道に小屋が有るからそこに運ぼう。春海ちゃんは影に隠れていてね?危ないっと思ったら叫んで?私が駆け付けるから…良い?」




そしたら春海ちゃんはコクリと頷いた…うん、良かった。これならもし、"危険"な事が起こっても春海ちゃんだけは生き延びれる。

私は志村のじっちゃんの腕を肩に乗せ、腰辺りを掴んだら立たせた。一番この中で魘されてる志村のじっちゃんを最優先したかったからだ……みんな、私が守って見せるからね!












「…"サイレン"?」




地下にいるがサイレンの音がしている……"先代"様…すみませんが、俺は最優先にしないといけないみたいだ。




「石田さん…」




"先代"様にお辞儀をした俺は駆け出した…胸騒ぎが止まらない。




「せ ん せ い 」



「…美奈…」




階段を駆け上がったら美奈がいた…手には血が付着しているスコップを持っている。俺は愛用のネイルハンマーを取り出したら間合いを取りながら美奈を睨んだ…




「せ ん せ い 」



「"私"は求導師です。先生でわありません」



「 ぜ ん ぁ ぇ 」




美奈は俺を見ながら何度も"先生"と言っている。俺を恨んでいるのか…?俺を……




「"すまない"」



「…ぇ」



「私は…いや、俺は兄と比べられた事に腹を立ててしまった…子どもみたいにだ。そして、美奈を…殺してしまった。」



「 ぁ ぅ 」




血で塗れている美奈の手を掴んだら俺は真っ直ぐ見つめて言った…

"愛していたのに、すまない"
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