とある警官の話し
□四話
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あれから色んな"アイツ等"に出会ったが須田君と俺で何とか殺っつける事が出来た。俺は山道を登ってる最中に弾の数を数えた…
「(…残り十発…空砲が三発…)」
「大丈夫か?弾は…」
「んー、何とか平気かな…」
山道を登れば後は教会を目指すだけだ…そして"アイツ等"の声がしないから大丈夫だろう。
警戒を解いた俺はいきなり飛び出て来た人物に驚きしかいられなかった。
「美耶子!」
「淳!何で此処に…?」
淳様は美耶子ちゃんの腕を掴めば離さない用にしたからだろう…須田君は固まってる俺より行動が早かった。
痛がってる為、腕を掴んでる手をはがしたら美耶子ちゃんは須田君の後ろに隠れた。
「な!…小僧!僕に触れるな!」
「小僧って、どっかの誰かは知らないが嫌がってる美耶子の腕を掴んで何がしたいんだ?」
須田君の言葉に淳様がイラついたのか須田君にタックルをした、俺は気付いた…此処は山道だが崖が有る事を…
動かなかった体を無理矢理動かせば須田君の後ろに回った。
「うわっ!」
「石田!」
逆に俺が崖から落ちそうになった。
「きょーや!助けて!」
俺からは見えないけど多分淳様が美耶子ちゃんをどこかに連れて行こうとしてるのが解った。
「美耶子…!でも…」
須田君は悩んでるのが解った俺は笑顔を向けた…美耶子ちゃんを助けて欲しいからだ。ま、怖いけど…
「俺は平気だから須田君!早く美耶子ちゃんを…」
「…あぁ、解った!」
須田君が頷いたら顔が見えなくなった。んー、それにしても…腕が…痛いからそろそろ体力が無くなってる。
ガスッと聞こえたから淳様が殴られてるのが解った。その後須田君と美耶子ちゃんが俺の方に来た…
「ヒック、きょー、や…!早くてつおを…!」
「あぁ!石田!…早く…!早くオレの手に掴まれ!」
手を差し伸べようとした須田君の後ろで淳様が起き上がったのが見えた俺は笑顔を向けてしがみ付いていた手を離した
「後ろ!」
「っ!お前…」
二人に淳様が起き上がった事を伝えた俺は目を閉じた。
「うわぁあぁああぁぁ!」
須田君の声が頭に響いた……
「…ですかー?……大丈夫…」
痛いから揺さぶらないでくれ…
「大丈夫ですかー?」
ぼやけた視界に赤いジャージが見えた。声が頭に響く…
「どうしよう…」