とある警官の話し
□一話
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「また一人居なくなってる…」
古びたアパートの二階に住んでから一年が経つ…
この村ではおかしい事が起こる。人一人居なくなっても誰も気にならないって言うか"元から居なかった"となる…
「何だよこの村は…」
酒を飲む気にはならない。集めたファイルを開けたらメモを入れた…
「(加藤さんの夫が行方不明、今朝は奥さんが行方不明…捜したが見付からない。しかも…)"元から居ない存在にされた…"」
絶対におかしい…先週も一人居なくなったが誰も騒がずに何時も通り畑仕事をしている。
「明日は学校に行こう。」
学校の図書室なら何か有るんじゃないだろうか…俺は一時まで今までの事を纏めた。
「石田さーん!」
「春海ちゃん、今日は。」
「石田ー!何か奢れよー」
「家に戻ればおやつが有るだろ。」
非番な為、昼過ぎに学校に向かった。(て言うか寝過ぎただけだが…)
「校長先生…図書室に入って平気ですか?」
「良いですよ。にしても石田さんが図書室何て珍しい事が有りますな〜、明日は雨かな…」
「校長先生、それは酷すぎます…」
団欒しながら校長先生から鍵を受け取った俺はお辞儀したら学校の中に入った。
「うわ〜懐かしいー」
小学校の図書室なんて懐かし過ぎた俺はハシャいだ…
だが、持ってきたファイルから古びた新聞を見た。
「【27年前に消えた村…】」
村は一度消えた…だが、数年後にまた同じ村が出来た。
それが【羽生蛇村】
「…ん…!?…気のせいか…」
気配を感じ、後ろを振り向いたら誰も居なかった。
だが…確かに誰かに見られていたんだけど…
「気にしないで…」
ちくしょー!
行く前に校長先生から「幽霊出ますよー」っと話しを聞いたからかな…?だ、だだだだ大丈夫…何にも来ないし何にも居ない…!
ーカタッー
「ひぃ!…ハァ、ハァッ…」
何!?今の音!何…!?
心臓はバクバクするし涙が出そうになるけど…我慢した。
「…資料…資料を見よう…」
パラパラとこの村の過去を調べるべく、俺は何冊も本を取れば調べ、必要の部分はノートに書き出すのを繰り返した。
「………神代を生贄にだす…?!」
大体神代家の長女は子を授かり産み、次女は生贄となる。