図 書 室

□第三章:『入院生活』
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親が離婚してお父さんと二人きりになった。それでもずっと治療を続けて高校3年の夏。病気の進行が早く長期の休みを使って入院する事になった。私はすぐに断った。だけどその願いは届かなかった。医学が一番進んでいる病院。私が病院に入院するのを嫌がってた理由は治療が嫌だからだけではない。私には見えるから。この世の物ではない物が。看護婦さんに連れられ病室へ。そこはまるで幽霊が住んでる家。すぐに病室を変えて貰う様に頼んだ。またもや個室。今度は大丈夫だって思ってゆっくり寝て治療に専念した。

電気治療や注射が慣れはじめた頃リハビリ治療が始まった。痛くて痛くていつも諦めモード。病院で新しいマキちゃんっていう友達ができた。その子も一緒の病気で一生懸命闘っている。年齢も1歳違い。いつも病室に遊びに来てはトランプしたり折り紙したり。治療は辛いけど毎日が楽しみだった。でもマキちゃんは帰らぬ人となった。マキちゃんの分まで頑張って生きようと思ったら第一回目の「レーザー手術」の承諾書を渡されかなり悩んだで結局受ける事にした。だけど…怖くて夜逃げ出そうとした。でもそんな私を支えてくれたのが。

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