NARUTO

□嫌いだ
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俺はアイツが嫌いだ。アイツは俺に変な感情を覚えさせるから。感情なんて持ってないはずの傀儡の俺に、「護りたい」そんなことを想わせるから。それにアイツの前じゃ上手く話せなくなる…
それをデイダラに言うとアイツは目ェ見開いてそのあと声をあげて笑いやがった

────・・

「旦那それマジで言ってんのか?うん?」

「嘘つく必要がどこにあんだよ…。チッ、言うんじゃなかった…」

サソリは笑われたことに機嫌を悪くした様で、ムスッとしていた

「へぇ、旦那が?意外だな。うん」

そう言うデイダラは少しニコニコしていた

「なんで笑ってんだよ」

「さぁな。でも自分の本当の感情に気付けば自ずと解るぞ。うん」

「俺は傀儡だ。持ってない感情にどうやって気付けっつーんだ」

「持ってんだよなぁこれがwうん。じゃあさ、旦那は普通嫌いな奴を「護りたい」なんて思うのか?」

「思わねェな…」

「だろ?オイラなら酷い奴だったら死んじまえって思うからな。うん。で、逆に護りたいと思うなら嫌いっていう感情もまた逆だと思うな。うん」

ここまで言やァ解るだろ?うん?と言い残してデイダラは去って行った

「嫌いの…逆?……嘘だろ…」

サソリはやっと自分の本当の感情が見付かった様だった


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