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□拍手お礼小説
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長市
学パロ


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此処は、私立婆裟羅学院高等学校、風紀委員が拠点とする委員会室の中。




まだ冬の寒さが抜けきらないこの時期に、窓を全開にして書類整理に勤しむ男が居た。その向かいには、両腕をさすり嫌々ながら書類整理を手伝う男が座っている。






「ねぇねぇ浅井の旦那」

「何だ猿飛?私は今書類整理で忙しいのだが…」

今し方まで動かしていた手を一旦止めて目の前の男を見る。


「うん、わかってるんだけどね。でも急いだ方がいいと思うんだけど…」


「急ぎだと?何だ?…くだらないことだったら悪と見なして削除してやるぞ」


そう言って止めていた手を素早く動かし、また書類にサインをし始める。
最初山のようにあった書類は今ではもう後二、三枚程度になっていた。



「ちがうちがう。隣、見てみなよ」


「隣が何だと………………っい、市ぃいいぃぃいいいぃいい!!ど、どどどうしたというのだ市!何故そんなにぐったりしているッ!」


隣に座り、先程まで共に書類整理していたはずの市が何故かソファーの肘掛けにくだりと寄りかかっていた。

その顔は何だか赤く、額にはうっすらと汗が浮かんでいる。
長政は慌てて市の肩を抱き寄せ彼女の額に自分のを重ねた。


「な、長政…様…。市、何だか熱くて、ぐるぐるするの」


はぁはぁと熱っぽい息を吐きながら苦しげにそう告げる市、そして想像以上の熱の高さに長政の顔がさぁっと青くなる。


「市ッ!死ぬな!!待っていろ今すぐ楽にしてやる!」


その一部始終をただ黙って見守っていた佐助は一人額に手を当てはぁっと溜息をついた。


市ちゃんは旦那とは違ってか弱いんだから気をつけないと…。



「あちゃー…市ちゃん風邪引いたんじゃない?こんなに寒いのに、浅井の旦那ってば窓全開にするから」


「……市!!今すぐ毛布を持ってくる!体を温め次第、直ぐに帰宅するぞ!!猿飛ッ!何をしている!!早く窓を閉めろッ!市が震えているだろう!」


「な、長政様……ありがとう。でも毛布、こんなにも「うるさい!大人しくくるまっていろ!」




「って聞いてないよこの二人」


残念ながらべた惚れ
(浅井の旦那…それは熱さまシートじゃなくてシップだよ)(う、うるさいぞッ猿飛!熱が下がれば何でもいいのだ!)



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拍手を下さる方、コメントを下さる方、ありがとうございます。


拍手お礼に小説を書いてみました。
スローペースな更新ですがこれからも末永く宜しくお願いします。



執筆日:5月15日
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