英雄への道
□決着!そして束の間の休息
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「今回は事情が事情なだけに、小言も言えないね。」
治癒を終えたリカバリーガール先生は椅子に座って二人を見ていた。
私は二人の間に入って自分の両手で二人に触れエナジーを送る。
「動力、ほどほどにしときな。いくら敵から奪ったものが残ってるからって過信するんじゃ無いよ。」
『あ、はいすみません…』
リカバリーガール先生からお叱りを受けてしまい、私は二人から手を離した。
「ありがとう動力少女、だいぶ楽になったよ。」
「うん、ありがとうせーちゃん。」
二人にお礼を言われて嬉しかったが完全に体力を戻してあげられなかった事に少し申し訳なさがつのる。
ふと、オールマイトが横になったままぽつりと話し始めた。
「多分だが…私、また活動限界が早まったかな…」
『え?』
「一時間くらいはまだ欲しいが…」
「オールマイト…!」
いっちゃんが申し訳なさそうに名前を呼ぶ。
「まー仕方ないさ!こういう事もある!」
オールマイトは起き上がろうとしていたから私は手を貸した。
『無理しないでください、身体に負担をかけちゃダメです。』
「ありがとう動力少女、なんか照れるね!」
ニコッと笑いかけてくれた俊典さん。
『そそそ、そうですか…///』
「(せーちゃん顔が赤い…ハッ!そういえばせーちゃんのタイプって…っ!!)」