英雄への道
□来た!我らのヒーロー
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「ああああ…だめだ…ごめんなさい…」
ふと、あの手だらけの敵…死柄木 弔がふらふらと歩き出した。
その向かった先にあったのはオールマイトが攻撃した際外れた、顔についていた手…
「お父さん…」
死柄木 弔はフゥ、と息を吐くと外れた手をつけながら何かを言っているがこっちまでは何を言っているかはわからない…
『オールマイト!気をつけてください!!あの脳みその敵…っ。』
「ワン…っ、僕の腕が折れないくらいの力だけど、ビクともしなかった!!きっとあいつ…」
私もいっちゃんも脳無という敵がいかに危険かを言おうとした。
でもオールマイトは…
「緑谷少年、動力少女。」
私達を安心させるように…
「大丈夫!」
振り向いて笑顔を見せてくれた。
オールマイトはすぐに攻撃をする。
腕をクロスさせて狙いを定め、前に飛び出す。
強烈なクロススラッシュ…
でも、脳無には全然効いてない…
「マジで全っ然…効いてないな!!!」
パンチを受けても平気な顔をしてオールマイトと対峙する。
「効かないのは【ショック吸収】だからさ。」
死柄木 弔が言った。
「脳無にダメージをあたえたいなら、ゆぅっくりと肉をえぐりとるとかが効果的だね……それをさせてくれるかは別として。」
どこか自慢するみたいに説明する死柄木 弔にオールマイトは瞬時に脳無の背後にまわった。
「わざわざサンキュー、そういうことなら!!」
脳無を抱えてバックドロップをかけた。
決まった
爆音とともに土煙がまい散る。
しかし…
、