英雄への道

□勝利せよ!戦闘訓練
9ページ/12ページ

最初の建物が壊れちゃったから場所を移す。
…始まる前に透ちゃん本気出すって言ってたけど、まさかほぼスッポンポンの状態から更に脱いでるんじゃ…;
(その通りです by作者)

始まって敵チームが建物に入って五分後、まずは障子くんの複製の耳で気配と音を探る。


「四階北側の広間に一人、もう一人は同階のどこか…素足だな…」
『透ちゃんだねきっと…やっぱり全部脱いじゃったのね;』
「透とは、葉隠だな。アイツが伏兵として捉える係か。」


透ちゃん、透明の個性としては正しいよ…
正しいけど、女の子としては不正解だよーっ!!!

遣る瀬無い気持ちに馳せってると轟くんが前に出る。


「二人とも外出ろ、危ねえから。向こうは防衛戦のつもりだろうが…」


言われた通り一旦私と障子くんが外に出ると建物は見る見る内に氷漬けになっていった。


「俺には関係ない。」
『私出番ないね。』


建物を氷漬けにされた所為で尾白くんと透ちゃんの足も一緒に凍りつき動けなくなっていた。


『きゃーっ!!透ちゃーん!!!?』
「精羅ちゃ〜ん痛いよ〜(泣)」


案の定、透ちゃんは文字通り何も纏っていなかった。
凍りついた床に足跡があり、そこから透ちゃんの声が聞こえた。

動けなくなった二人を横目に、轟くんは核に触れる。

[ヒーローチーム WIN!!]

その合図と同時に轟くんは左手を使い炎の熱で氷を溶かした。


「レベルが違いすぎた。」


普通なら嫌味に聞こえるけど、この結果みたら納得しちゃうよ。
確か、彼も八百万さんと同じ推薦入学者だったよね。


次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ